親知らずって抜歯したほうがいい?

  • 2023年2月2日

親知らずは抜かないといけないの?

親知らずがあるからといって必ず抜く必要はありません。痛みがなく、正常に歯が生えていて、歯磨きなどのセルフケアも問題ない等、親知らずが他の歯やお口の中に悪い影響を与えないと判断できる場合は抜かなくても大丈夫です。歯並びによっては残した方が良い場合もあります。

ただし、親知らずは一番奥の歯で見えづらいですし、中地半端に生えて歯の一部だけが見えている場合や完全に埋まっていて見えない場合もあります。正常ではなく横向きや斜めに生えているケースも親知らずは多いです。気になる方は歯科医院で相談してみましょう。

親知らずが抜歯となるのはどんなケース?

1.痛みや炎症がある場合

親知らずは一番奥の歯で清掃が困難で虫歯や歯周病になりやすい歯です。生え方によっては清潔に保つことは不可能に近く治療をしたとしても再発リスクが高く、また最悪の場合は隣の歯にも虫歯や歯周病の影響を与える場合があります。そのため、痛みや炎症がある場合は抜歯になる場合が多いです。

2.隣の歯に悪い影響を与えているもしくは与える可能性がある場合

親知らずはまっすぐ生えることもありますが横向きに生えることが多くあります。その場合に親知らずが隣の歯を押すことで歯が移動してししまい歯並びに悪い影響を与える場合があります。同じように、隣の歯の根を溶かしてしまう可能性もありますので他の歯に悪い影響がある場合は親知らずのを抜歯する必要があります。

3.中途半端に生えていて清掃が困難な場合

完全に生えきらずに一部だけ歯が見えている場合は、1と同様に清掃が困難で虫歯や歯周病のリスクが高く抜歯となる場合が多いです。また、横向きに生えている場合は隣の歯との間に隙間ができることで汚れが溜まりやすく、細菌が増えて智歯(親知らず)周囲炎という炎症が起きてしまう可能性があります。

4.完全に埋まっているが問題が生じる可能性がある場合

3同様に埋まっていても隣の歯に影響がある場合があります。他にも、上顎の親知らずの場合は、上顎洞といって鼻とつながっている空洞が親知らずの位置関係によって口と上顎洞を繋げてしまい、蓄膿症の原因となってしまう可能性があります。

下顎の親知らずの場合も、位置関係によっては下顎管という管の中に通っている太い神経を傷つけてしまう可能性があります。すでに接触している場合は抜歯後に感覚麻痺を引き起こす可能性もありますので、CT検査等を行い十分なリスク管理の元で抜歯をする必要があります。

気になる方は早めに検査をしてみましょう。

親知らずは10代の後半から20代の前半に生えてくることが多いです。親知らずの歯の根が未完成で骨にしっかりくっついていない方が抜歯後の痛みや腫れが少なくなる場合があります。また、上記の抜歯が必要なケースのように周囲の歯等に与える影響を最小限に抑えられる可能性があります。抜歯後も年齢が若い方が傷口の回復力が早いため、日常生活への影響も抑えられる可能性があります。

親知らずが気になったら

当院には歯科口腔外科出身で親知らずの抜歯経験が豊富な歯科医師が多数在籍しています。また、全ての医院で歯科用CTも完備しています。そのため、ほとんどの親知らずの抜歯が可能です。

ただし、他の疾患との関係や4で記述した通り、神経に接触していたり圧迫しているケースなど、抜歯をすることで万が一麻痺が起こってしまった場合に術後の対応ができる大学病院等を紹介させていただき、抜歯をお願いする場合があります。

患者様がより安全に、お口の健康を末長く維持できることを考えて、一人ひとりに寄り添った提案を検討していきます。

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