歯周病が引き起こす様々な身体の病気

  • 2022年12月22日

    歯周病とは

    歯周病とは、プラークに含まれる細菌によって引き起こされる感染症です。

    感染症と聞くと、新型コロナウイルスやインフルエンザを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、圧倒的に感染者数が多いのは歯周病です。日本においては約8割以上もの成人が罹患していると言われており、2021年にはギネスブックに「人類史上、最も感染者数の多い感染症である」と記載されました。

    虫歯と歯周病の違い

    お口の中に棲みついた細菌が原因となって引き起こされる点は虫歯と共通していますが、症状は全く異なります。虫歯は歯が細菌に溶かされる病気であるのに対して、歯周病は歯周組織や歯を支えている歯槽骨という顎の骨が溶かされる病気です。

    残念ながら、溶けた骨は二度と元の状態に再生することはできません。顎の骨が溶けると歯茎が全体的に下がるため、歯が長くなったように見える状態になります。

    さらに進行して、ほとんどの歯槽骨が失われると、歯がグラグラと揺れ、満足に食事ができなくなります。支える骨が十分に無いため、自然に歯が抜ける恐れもあります。

    歯周病は全身の病気にも影響します

    歯周病は歯茎の病気ですが、お口の中にとどまらず、全身の健康と深く関わっていることがわかっています。 例えば、歯周病菌が血液中に入り込むことで血栓ができて血管をつまらせることで、心筋梗塞を引き起こしてしまうこともあります。

    最悪の場合は命を落とす危険性もあるため、歯茎の病気だからと侮ってはいけません。

    歯周病は歯科治療で改善できます

    お口の状態や、進行度にもよりますが、歯肉に炎症が見られる程度の初期段階であれば歯科のクリーニングや歯石取りを継続的に行うことで、ダメージを負った歯肉を回復できる場合が多いです。

    ただし、残念ながら、溶けた歯周組織や顎の骨を元に戻すことはできません。また、歯槽膿漏と言われる重度の段階まで進行している場合は、抜歯と欠損補綴を行う場合もあります。虫歯と同様に、歯周病も、早期発見と早期治療・予防がとても大切です。

    歯周病はサイレントキラーと呼ばれるほど、静かに進行してしまうため、痛み等の自覚症状がない場合が多いです。また、前述したように8割以上もの成人が罹患しているほど身近な病気ですので、自身が高い確率で歯周病に罹患しているという認識を持っていただき、日頃から歯科でメインテナンスを行うことを推奨します。

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